Alexaの話をする際に高確率で聞かれるのが、「どうやってビジネスにするの?」と「どういうスキル使えばいい?」の二つです。自分の中でも考えを整理していきたいと思いますので、2019年はこの二つについてもいろいろ書いていきます。
目次
Alexaでのマネタイズ(日本)
Alexaでのマネタイズは、日本の場合以下の2つが主流です。
- Amazon Payを用いたオンライン決済
- 人気スキルを作ることによるリワードプログラム
前者については出前館のように出前や宅配などのサービスを音声で完結できるようになるというメリットがあります。いまのところ、すでにwebやアプリにて利用しているサービスの新しい接点としてAlexaが利用できるようになるというパターンが多い印象もあります。
もう片方のリワードについては、どのスキル・作者が対象となったかが公表されていないために推測となりますが、ゲームや子ども向けスキルなどで日常的に利用されるタイプのスキルが多いのではないかと見られています。
Alexaでのマネタイズ(アメリカ)
アメリカではこの2つに加えてISP(スキル内課金)があります。Amazon Payはデジタルコンテンツの販売ができませんが、こちらではゲームへの課金やコンテンツの購読といったデジタルコンテンツの取り扱いが可能となります。
課金についても都度課金・買い切り・定期購入の3種類が現状選択可能で、スキルに対して複数の課金を可能としています。
re:inventなどで現地の話を聞く限りでは、ISPでの課金は現状ゲームスキルでの課金か、スキル内で保存するデータの追加やカスタマイズなどのデジタルコンテンツへの課金が主流の様子です。
スキルでのマネタイズに関するVUX
ここからは簡単にどのようなUXを意識する必要がありそうか考えてみます。
Amazon Payを利用するスキルでは、出前や寄付・メガネなどの購入と非日常的に利用するケースがいまのところ多いため、ユーザーが前回どう利用したかなどを覚えていない可能性が高いでしょう。そのため前回購入した商品やいつ購入したなどの利用状況をスキル内で記憶しておく必要があります。
リワードプログラムについても、日常的に利用されるスキルを目指す必要があります。そのためよく利用するコマンドや利用頻度についてをスキルで記憶し、同じような発話を何回もやらせないようにすることが必要です。毎日明日のゴミの時間を確認している様子であれば、スキル起動時に「明日のゴミの時間ですか?」のように先制してアクションを確認するなどするとよいでしょう。
ISPについては反対に常に記憶する必要がないケースもあります。ゲームスキルでのコンティニューを都度購入で課金する場合、「これで3回目のコンティニューですね」など言われると人によってはムッとするでしょう。もちろん課金に関しない内容についてを記憶して、便利にゲームをより使ってもらうような仕組みを作ることは重要です。また、ISPの課金についてはマネタイズのAPIから取得することが可能ですので、課金状況などはDBに保存する必要がなくなります。
おわりに
頭の中を整理することも兼ねて書き出してみました。次回からは、実際のスキルや考えられるユースケースなどと共にまとめていくことができればと思います。